寒中見舞い
「寒中見舞いってなに?」右も左も分からない人のための基礎知識
17.10.16
お正月気分も過ぎ去った1月半ば、ポストを開けると
「寒中お見舞い申し上げます」と書かれた1枚のはがき。
「寒中見舞いって聞いたことはあるけど、なんで送られてきたんだろう?」
と疑問に思いながら読み進めると、そこに書き添えられていたのは、
年賀状のお礼と返事が遅れたお詫び。
「え!寒中見舞いってこういう使い方をするの?」
そうなんです!
寒中見舞いは年賀状の返事が遅れた場合の年始の挨拶状としても使えるんです。
寒中見舞いを出したり、頂く機会がないと、よく分からないことが多いですよね。
そこで今回は、寒中見舞いの基礎知識についてご紹介します!
寒中見舞いとは寒い季節に相手を気遣う挨拶状です!
寒中見舞いとは、寒さの厳しい冬の季節に、相手の安否や健康を気遣い、
自分の近況を報告する季節の挨拶状です。
寒中見舞いを出す場面
本来の季節の挨拶状という用途だけでなく、他にも下記のような場面で
寒中見舞いを出すことができます。
・年賀状の返信が松の内(1月7日)を過ぎた場合の年始の挨拶
・喪中のため年賀状が出せない場合の年始の挨拶
・相手が喪中と知らず年賀状を出した場合のお詫び
・こちが喪中と知らず年賀状を頂いた場合の報告
寒中見舞いを出す時期
寒中見舞いを出す時期は、松の内が明ける1月8日から節分の2月3日です。
なぜこの時期なのかと言うと、それは寒中見舞いの「寒中」にヒントがあります。
寒中とは二十四節気の寒の入りである、
小寒(1月5日)から節分(2月3日)頃までの期間のことを指します。
この期間に出す挨拶状が寒中見舞いです。
「あれ?それなら1月5日から出してもいいのでは?」
と思われた方もいらっしゃいますよね。
ここで関係してくるのが年賀状なんです。
年賀状は松の内(元旦から7日まで)に届けるものなので、
寒中見舞いは5日からではなく、松の内が明けた8日から出しましょう。
同じ「挨拶状」でも全く別物の年賀状と寒中見舞い
「寒中見舞いが年始の挨拶状代わりにもなるなら、年賀状と何が違うの?」
寒中見舞いを出す時期でも触れましたが、まず出す時期が違います。
そしてもっとも肝心なのが、挨拶状としての意味合いが全く別物なんです!
年賀状は「新年を祝う挨拶状」なので、もちろん喪中の際には使えません。
寒中見舞いは「季節の挨拶状」であり、お祝いの意味を持たないため、
喪中の際にも使えるということが、年賀状との大きな違いです。
寒中見舞いを書く時の注意点は、使用するはがきと基本構成!
寒中見舞いに使用するはがき
「年賀状を出してない人から届いた!
年賀はがきならお年玉くじもついてて喜ばれるだろうから、
あまった年賀はがきで寒中見舞いを出そう!」
いえいえ、いくら年賀状があまっているからといえ、
寒中見舞いに年賀はがきを使用するのはマナー違反です!
受け取った側も「年賀状があまったから送ってきたのかな?」と、
いい印象は持ちませんよね。
寒中見舞いは、郵便はがきか私製はがきに書きましょう。
寒中見舞いに書く内容
寒中見舞いは、「必ずこう書きましょう」といった決まった形式はありません。
ただし、基本の構成はあるので、
「どんな流れで書いていいか分からない!」という方は、
下記の構成で書くといいですよ。
・寒中見舞いの挨拶
・時候の挨拶と安否や健康を尋ねる言葉
・年賀状のお礼、欠礼のお詫び、簡単な近況報告など
・相手の体調を気遣う言葉や、幸せを祈る言葉
・日付
これら全てを盛り込む必要はないので、
寒中見舞いを出す場面に合わせて使い分けましょう。
温度のある繋がりを紡いでいくのが挨拶状の文化です
寒中見舞いってなに?という基本的なところから書き方までご紹介しました。
冷たい風が肌にささる寒い冬、健康や幸せを祈る言葉が書き添えられた寒中見舞いは、
じんわりと心を温めてくれますね。
それは気遣いの言葉と、紙が持つぬくもりと、はがきに書くというひと手間が、
「想い」としてしっかり私たちのこころに伝わるからではないでしょうか。
「挨拶状を送る」という日本の文化は、
温度のある繋がり紡ぐことができる素晴らしい文化です。
今年は大切なあの人や、遠く離れているあの人に
寒中見舞いを送ってみてはいかがですか?
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